IDS lighthouse

事前知識不要の画像処理

クラウドでの AI ベース画像処理

AI Vision Studio IDS lighthouse により、画像処理がクラウドへと導入されました。使いやすいツールが、最初の画像から最終的なアプリケーションまで、開発ワークフロー全体をカバーします。ディープラーニング、画像処理、アプリケーションプログラミングの専門的な事前知識は不要です。

シンプルなワークフロー

IDS lighthouseは直感的な操作で、数分以内にニューラルネットワークを作成することが可能です。これには 3 つの基本的なステップが必要です:ユーザーは、トレーニング画像をアップロードし、これらの画像にラベルを付けてから、目的のネットをトレーニングするだけです。

すぐに使用可能

Webアプリケーションを呼び出してログインすれば、すぐにニューラルネットワークのトレーニングを開始することができます。IDS lighthouseのユーザーは、最初に個別の開発環境を構築する必要がなく、すべての機能と必要なインフラにすぐにアクセスすることができます。

きわめて高いセキュリティ保護

顧客データとアプリケーションデータは、欧州データ保護規則 (GDPR) に従い、厳格にセキュリティ保護されたデータセンターに保存されます。

完璧な組み合わせ

ユーザーは、IDS NXTカメラの推論の速さや正確さを自分で決定します。IDS lighthouse が、カメラの AI コアパフォーマンスを考慮しながらトレーニング設定を最適化します。これはソフトウェアとハードウェアの連携を最適化したからこそ実現した機能であり、IDS のお客様にとって完璧な組み合わせです。

ワークフロー全体

IDS lighthouse は、画像データセットの管理とアノテーション、ニューラルネットワークのトレーニング、トレーニングに基づく画像処理アプリケーションの作成ができる、クラウドベースの AI Vision Studio です。このように、AIビジョンタスクは、たった1つのクラウドサービスで完全に開発・解決することができます。

高速なトレーニング

IDS lighthouseは数分以内にニューラルネットワークを作成することが可能です。これには 3 つの主要ステップがあります。ユーザーは、トレーニング画像をアップロードし、これらの画像にラベルを付けてから、目的のネットをトレーニングするだけです。

簡単なアプリ開発

ブロックベースのエディターとユースケースアシスタントにより、プログラミングの知識がなくても、物体の検出や分類など、機械学習手法を用いた個々の画像処理シーケンスを作成することが可能です。これらの処理は、ビジョンアプリとして、IDS NXTデバイス上で直接実行することができます。

十分なパフォーマンス

クラウドサービスとして、IDS lighthouseはMicrosoft Azureのデータセンターとネットワークアーキテクチャを使用しています。

常に最新の状態

Software as a Service(SaaS)として、IDS lighthouseは常に最新の状態に保たれています。弊社ではメンテナンスを継続し、AI トレーニングプラットフォームのさらなる開発に努めていきます。ユーザーはコアビジネスに集中し、無料の機能アップデートを即座に利用できます。

特長

クラウドベースの開発環境

  • インストールやセットアップは不要、常に最新
  • 古くて遅い開発システムから脱却
  • トレーニングのパフォーマンスやストレージをプロジェクトに応じてその場で調整可能
  • メンテナンス不要IDS がプラットフォームを管理するので、ユーザーはアプリケーションに専念できる
  • 必要なのは IDS カスタマーアカウントへの登録のみ
  • 新規のお客様は IDS lighthouse を 1 か月間無料で利用可能

画像データの管理

  • 任意の枚数の画像を取り込み、データセットとして整理することが可能
  • インポートウィザードで分類・整理をサポート
  • 重要な画像コンテンツにマーキングやラベリングを行うための、使いやすいROIツール
  • 応用知識を画像でデジタル化し、画像処理のトレーニングやテストシナリオの編成に活用できます

画像データの補強

  • トレーニング前の画像データの修正・補強を自動化
  • 画像の特徴の最大表現とさまざまなトレーニング
  • 推奨される修正をシステムが提案
  • 安定した再現可能な分析結果を保証

AI のトレーニング

  • ボタンを押すだけでアプリケーション知識をニューラルネットワークに移行
  • 異なる構成と画像データによる並列トレーニングが可能
  • 完全に自動化されたトレーニングプロセスについて電子メールで通知
  • 完成したニューラルネットワークの最大推論時間を決めることができます

AI の分析

  • 各トレーニング履歴は、達成された精度とそのために使用されたパラメータを通知します。
  • トレーニング結果をチェック、比較、管理

AI の検証と理解

  • ユーザーのテスト画像による自動テストランで、最新の検証データを提供
  • 混同行列により、トレーニングされた分類ネットワークのパフォーマンスの評価をサポート
  • アテンションマップで判定に関係するピクセル領域を視覚化
  • IDS NXT が AI のブラックボックスに光をもたらす

ユースケースアシスタント

  • 個々の AI ビジョンアプリの実現をシンプル化
  • あらかじめ用意されたさまざまなタスクテンプレートが利用可能
  • 完全なビジョンワークフローを自身で数分の内に設定可能
  • IDS NXTカメラで直接実行可能なビジョンアプリを生成し、オンザエッジで使用可能

ブロックベースのビジョンアプリエディター

  • 個々の画像評価をブロックベースエディターを使用して作成、修正
  • テキストベースの、プログラミング言語の事前知識は不要
  • 理解しやすい関数ブロックを使用して、誰もが「ノーコード」でアプリケーションを開発
  • クラウドで開発・テストし、最先端の組み込み型ビジョンデバイスで動作

FAQ

ご質問がある場合は、ここに必要な答えが見つかるかもしれません:

IDS lighthouse はどのログインデータで使用できますか?

ログインには、IDS カスタマーアカウントのアクセスデータを使用します。IDS lighthouse を使用するには、ライセンスキーによるアクティベーションが必要です。このキーは IDS NXT Experience Kit デザインインキットに付属しています。アクティブ化するには、IDS カスタマーアカウントにライセンスキーを入力します。すると、正常にアクティベーションされたことを通知するメールが届きます。IDS NXT 産業用カメラの購入者が IDS lighthouse にアクセスするには、ライセンスを購入する必要があります。

  • IDS NXT Experience Kit には 6 か月間ライセンスが付属しています。
  • IDS Web ストアで、異なるランタイムによるライセンス延長を購入できます。
  • さらに、IDS lighthouse の全機能を 1 か月間無料で試すことができます。

IDS lighthouse はどのインターネットブラウザーで使用できますか?

IDS lighthouse は以下のブラウザーで使用してください。

  • Google Chrome: Version 102.0 バージョン0 以上
  • Mozilla Firefox: Version 91.0 バージョン0 以上
  • Microsoft Edge: Version 90.0.818.49 バージョン0 以上

IDS lighthouse へのアクセスは同僚がアクティブ化しました。私がアクセスするには、どうしたらよいですか?

IDS lighthouse アカウントは常に個人とリンクしています。つまり、アクティベーションは実際のユーザーが実行する必要があります。必要があれば、譲渡は可能です。IDS の営業部門までお問い合わせください。

共同作業の場合、画像データセットおよびトレーニングプロジェクトを、複数の IDS lighthouse アカウント間で「共有」することもできます。このためには、データセットまたはトレーニングプロジェクトの基本設定で「コラボレーション」機能を使用します。

IDS lighthouse プロジェクトを同時に複数人で管理することはできますか?

ニューラルネットワークの画像データセットとトレーニングプロジェクトを、異なる IDS lighthouse アカウント間で「共有」できます。これにより、複数の個人アカウントを使ってコラボレーションが可能になります。このためには、データセットまたはトレーニングプロジェクトの基本設定で「コラボレーション」機能を使用します。

IDS lighthouse アカウントはいつまで有効ですか?

有効期間の情報は IDS lighthouse アカウントで確認できます。アカウントが有効か確認するには、www.ids-lighthouse.ai/profile にアクセスしてください。ライセンスが期限切れになる 2 週間前に、メールの通知が届きます。アカウントがすでに期限切れの場合、ログインしたときに新しいライセンスキーの入力を求められます。

IDS lighthouse のパスワードを忘れたときは、どうすればよいですか?

IDS lighthouse のログイン情報は IDS カスタマーアカウントのものと同一です。パスワードをリセットするには、ログインページの [パスワードをお忘れですか?] リンクを使用します。新しいパスワードを使用して、IDS lighthouse に再びログインできるようになります。

IDS lighthouse ライセンスをキャンセルする必要がありますか?

いいえ。IDS NXT Experience Kit デザインインキットを購入している場合、IDS lighthouse に 6 か月間無料でアクセスできます。ランタイムの自動更新はありません。その代わり、ライセンス延長を購入できます。また、ライセンス延長または再アクティベーションの後、アクセスは自動的に期限切れになります。詳細については、IDS lighthouse の一般利用規約をお読みください。

ANN とは何ですか?

ANN (人工ニューラルネットワーク) とは、特定のタスクを自律的に解決するようにトレーニングされたネットワークです。従来のルールベースの画像処理と比べて、ANN は物体のばらつきの幅が大きかったり、部分的に隠れていたり、数学的アルゴリズムを使用した定義が困難であったりする場合に適しています。IDS lighthouse を利用すると、専門家でなくても ANN をトレーニングできます。

推論および推論カメラとは何ですか?

推論とは「結論を導く」ことです。人工知能の文脈では、推論とはディープラーニングによって獲得した「知識」を新しいデータに適用する能力を指します。このため、推論カメラは、新たに獲得した画像のコンテンツを、トレーニング済みのニューラルネットワークを通じて、PC に依存せずに評価または分類できるようになります。

画像はどのファイル形式にする必要がありますか?

IDS lighthouse で人工ニューラルネットワークをトレーニングするには、現在、GIF、JPG、PNG、BMP、TIFF 形式の画像を使用できます。 画像データをアップロードする方法については、IDS lighthouse のマニュアルを参照してください (「Managing Data Records」 -> 「Uploading Images」)。

画像は IDS lighthouse に元の解像度で保存されますか?

アップロードされた画像データは、保存される前に必要な最大画像サイズに低減されます。したがって、IDS lighthouse の画像データは元の解像度では使用できません。

アップロード前に画像データのラベル付けを済ませておくことはできますか?

画像を事前に分類してある場合や、特定のラベルでいくつかの画像を「ボタン 1 つで」ラベル付けしたい場合は、画像を 1 つのフォルダーにまとめて保存します。このフォルダー内のすべての画像に、希望するラベルを付けて IDS lighthouse にアップロードできます。

IDS lighthouse に必要なシステム要件は何ですか。

サポートする Web ブラウザーや JavaScript を有効かする必要があるかどうかなど、IDS lighthouse のシステム要件については、マニュアルを参照してください (「Requirements」の章)。

IDS lighthouse を無料でテストできますか。

すべての IDS のお客様は、IDS lighthouse の全機能を 1 か月間無料で試すことができます。無料期間のアクティベーションには、営業担当者に連絡する必要はありません。

IDS lighthouse にお使いの IDS ユーザーアカウントでログインするだけで、無料期間を利用できます。営業担当者に連絡する必要はありません。ライセンスは自動的にアクティベーションされます。

すでに有効なライセンスがあるお客様も、無料期間をアクティベーションすることで、1 か月間無料でランタイムを延長できます。([ユーザーメニュー] -[マイアカウント] -[ライセンス] -[期間の延長])。無料期間は、1 か月が経過すると自動的に終了します。

その後も IDS lighthouse の使用を継続するには、IDS Web ストアからさまざまな期間のライセンス延長をご購入ください。

IDS lighthouse の使用を停止すると、データはどうなりますか。

利用規約 (セクション 4) および現行の欧州データ保護規則に従い、すべての個人情報 (プロジェクト、画像、トレーニング済みネットワークなど) は、ユーザー契約の終了または有効なライセンスの終了からから 4 週間後、自動的に完全に復元可能な方法で削除されます。

ただし、エクスポート機能を使用して手動でバックアップを作成でき、後で使用またはインポートできます。

IDS lighthouse アカウントで自分のものではないレコードが見えるのはなぜですか。

これらのデータセットは、最初から簡単に使い始められるように、サンプルとして提供されています。削除して、今後使用できなくすることもできます。

使用例で目的の結果を得るには、どのようにデータにラベル付けしたらよいでしょうか。

ROI (ボックス) を目的の検査領域にドラッグするだけです。できるかぎり正確に指定し、境界線なしで、画像全体のサイズの 1/10 より小さくしてはいけません。目的の物体が小さい場合、検査/検出する領域の範囲を拡大して画像を取得してください。領域を検査/分類するか、画像内で検出/検知するかを、トレーニングプロジェクトで選択します。

CNN トレーニングの手順または画像データのラベル付けの詳細は、以下のビデオで確認できます。

IDS lighthouse の ANN はどのカメラでも実行できますか?

ANN はどのカメラでも使用できるものではありません。IDS lighthouse は、IDS カメラとソフトウェアで使用できる画像処理タスク向けにニューラルネットワークをトレーニングするために設計されています。rio/rome シリーズの IDS NXT カメラには IDS が開発した AI コアが搭載され、ハードウェアアクセラレーションの手法で推論が実行されます。IDS malibu モデルは Ambarella の特殊な AI アクセラレーターと連携します。IDS lighthouse は該当するプラットフォームに適切なフォーマットでネットワークを提供します。

自分のニューラルネットワークを自分の IDS NXT カメラで使用できますか?

はい。rio/rome シリーズの IDS NXT カメラでは可能です。ただし、適切なフォーマットに変換する必要があります。IDS NXT カメラのニューラルネットワークは、AI コアによってハードウェアアクセラレーションが適用されるので、特殊フォーマットで提供されなければなりません。IDS lighthouse でトレーニングされたニューラルネットワークは適切なフォーマットになっているので、カメラに直接読み込むことができます。Keras (TensorFlow バックエンド付き) でトレーニング済みの場合、MobileNet などのネットワークアーキテクチャを非常に簡単に変換できます。ご要望に応じて、IDS は特別なツールをお届けします。変換の詳細情報やサポートが必要な場合は、IDS の営業担当者までお問い合わせください

IDS カメラを使わずに IDS lighthouse を使用できますか?

ニューラルネットワーク (CNN) を IDS lighthouse でトレーニングするために必要なのは画像素材だけで、特殊なカメラは不要です。生成される CNN は IDS NXT 産業用カメラおよびプラットフォーム固有の AI アクセラレーター向けに最適化されています。このため、対応するカメラモデルとのみ併用できます。