IDS Software Suite 4.95

IDS Software Suite 4.95 リリースノート

はじめに

本リリースノートは、IDS Software Suite 4.95 の変更内容として、新機能に加えて、アプリケーションと機能の刷新について説明します。

IDS Software Suite 4.95.2

全般的な改善

さまざまな製品で使用されている各種の電子部品や半導体製品が世界的に入手困難な状況にあって、IDS Imaging Development Systems も自社カメラの製造において制約が生じています。今後以下に一覧する製品をお客様に提供できるように、これらのカメラの電子部品についてわずかな変更を加えます。カメラの機能には一切変更はありません。

IDS Software Suite 4.95.2 のカメラドライバーはこれらの USB 2 カメラをサポートします。

一般に、IDS Software Suite の最新バージョンである 4.95.2 へのアップグレードを推奨します。最新の機能と安定性の高いソフトウェアを利用できます。

ステータス: 2022-03-23

IDS Software Suite 4.95.1

全般的な改善

  • IDS Software Suite 4.95.1 のセットアップで、以前と同様に、旧バージョンのアップデートが可能になりました。さらに、アップグレード機能でセットアップが拡張されました。サブコンポーネントを個別にインストールして、セットアップファイルのサイズを減少させることができます。
  • IDS Camera Manager のユーザーインターフェースを使用できる言語が増加しました。
  • 仮想 COM ポートドライバーも Windows 10 で使用できます。
  • Linux における IDS Camera Manager アプリケーションのマニュアルでの説明が改訂され、Windows の説明と統合されました。
  • uEye Demo アプリケーションのマニュアルの説明が改訂され、拡充されました。
  • カメラを接続せずに関数 is_InitCamera() を呼び出すときのエラーが修正されました。
  • モノクロカメラが指定されている場合でも常にカラーゲインを設定できるという、is_SetHardwareGain() 関数のバグを修正しました。
  • モデル UI-124x/UI-324x/UI-524x でフラッシュタイミングが修正されました。
  • is_GetVsyncCount() 関数が廃止され、「Deprecated functions」マニュアルに移動されました。

ステータス: 2022-02-27

IDS Software Suite 4.95.0

IDS Software Suite 4.95 をインストールする前に、前バージョンの IDS Software Suite をアンインストールする必要があります。

新機能および変更された機能

IDS Camera Manager の刷新

IDS Camera Manager が完全に刷新され、Windows と Linux の両方について同じソースコードをベースとするようになりました。これで、Windows と Linux に同じ機能を提供できるようになります。

  • カメラ情報
  • ブートブースト、マルチキャスト、信頼できるペアリングなどの追加機能
  • オプションの永続的 IP アドレス、自動 IP アドレス、DHCP による、GigE カメラの設定

ユーザーインターフェースの刷新により、一部の領域の構成が変更されました。このため、IDS Camera Manager のユーザーインターフェースは、このバージョンではドイツ語と英語にのみ対応しています。その他の言語は今後のバージョンで追加される予定です。

その他のアプリケーションの移植

同じアプリケーションの uEye Demo はこれまで Linux でしか利用できませんでした。uEye Demo がソースコードを含めて Windows でも利用できるようになりました。

uEye Hotpixel Editor が Linux でも利用できるようになりました。uEye Hotpixel Editor を使って、カメラに保存されたセンサーのホットピクセルのリストを編集できます。

DHCP

永続的 IP アドレスまたは自動 IP 設定の IP アドレス範囲内の IP アドレスの他に、DHCP サーバーから IP アドレスを取得することもできます。このために、IDS Camera Manager に加えて is_IpConfig() 関数が拡張されました。

DHCP の機能を使用するには、カメラはファームウェアバージョン 4.95 以上で動作する必要があります。ファームウェアバージョンが 4.95 未満のカメラでは、IDS Camera Manager で [Starter Firmware Upload] ボタンを使用して、カメラファームウェアをアップデートしておく必要があります。

新関数: is_ImageQueue

is_ImageQueue() は、既存の画像メモリシーケンスのキューモードを有効/無効にします。新しい画像が到着すると、キューの末尾に追加されます (FIFO: first in, first out)。

この新しい関数により、以前は別の関数で実装されていたすべてのキュー関数が統合されます。そのため、関数 is_ExitImageQueue()is_InitImageQueue()is_WaitForNextImage() は廃止され、使用できなくなります。

新関数: is_CaptureConfiguration

is_CaptureConfiguration() 関数は、内部画像メモリキューの設定を定義するために使用されます。キューサイズ (MB 単位) と画像メモリの数を設定できます。

uEye .NET インターフェース

バージョン 4.95 では、uEye .NET インターフェースが大きく変更されました。以前のバージョンでは、1 つの uEye .NET ライブラリしかありませんでしたが、バージョン 4.95 では uEye .NET インターフェースは 2 つの新しいライブラリに分割されます。この変更により、uEye .NET インターフェースは .NET Standard 2.0 に準拠します(.NET Standard の詳細情報は https://docs.microsoft.com/en-us/dotnet/standard/net-standard を参照)。

一部の例外を除き、すべての関数は新しい uEye .NET Standard 2.0 ライブラリに移植されました。移植できない関数は新しい uEye .NET Framework ライブラリに移行されました。

uEye .NET Standard 2.0 ライブラリは .NET 5.0 に準拠しています。
uEye .NET インターフェースの変更されたシステム要件にご注意ください。

全般的な改善

  • Windows と Linux の両方でヘッダーファイル uEye.h の名前が ueye.h に変更されました。
  • Linux での広範な改善: たとえば、API の動的ローディングや Windows と同じディベイヤーアルゴリズムの使用が可能になりました。
  • 関数のユニフィケーション:MemMemId の異なるパラメーター名が cMemnMemId に統一されました。名前には "p" プレフィックスが追加され、ポインター数を示します。uEye Python インターフェース PyuEye を "Named/Keyword 引数" と組み合わせて使用する場合、プログラムコードをここで調整する必要があります。
    • is_AddToSequence()
    • is_AllocImageMem()
    • is_CopyImageMem()
    • is_CopyImageMemLines()
    • is_FreeImageMem()
    • is_GetActiveImageMem()
    • is_GetImageHistogram()
    • is_GetImageInfo()
    • is_InquireImageMem()
    • is_LockSeqBuf()
    • is_RenderBitmap()
    • is_SetAllocatedImageMem()
    • is_SetImageMem()
    • is_UnlockSeqBuf()
  • is_Configuration() 関数に新しいコマンドが追加されました。これにより、ドライバーにキャッシュされていたネットワークアダプターの IP アドレスをアップデートできます。
  • is_Event() に新しいイベントを導入:IS_SET_EVENT_FRAME_SKIPPED。フレームがスキップされると、イベントにシグナルが送信されます。
  • is_CaptureStatus() 関数に、IS_CAP_STATUS_TRANSFER_FAILED ステータスが IS_CAP_STATUS_USB_TRANSFER_FAILED ステータスに代わって導入されました。IS_CAP_STATUS_USB_TRANSFER_FAILED ステータスは廃止され、使用できなくなります。
  • また、uEye .NET インターフェースで負のフラッシュディレイを設定できるようになりました。このため、Flash クラスの関数呼び出しが修正されました。
  • is_SetStarterFirmware() 関数は廃止され、is_InitCamera() 関数の IS_ALLOW_STARTER_FW_UPLOAD パラメーターに置き換えられます。
  • UI-359x:サブサンプリングをアクティブにすると、センサー内部のアンチブルーミング機能が自動的にオンになります。
  • USB サブシステム内にドライバーがプリロードする画像メモリの数が増加しました。組み込みシステムの場合は特に、これでメモリ要件が高まるので注意してください。
  • uEye LE USB 3.1 Gen 1 のフラッシュピン (ピン 8) の動作が修正されました。ブートした後、ピンの出力は HIGH レベルになります。これは USB 3 uEye LE カメラファミリーのフラッシュピンの動作に相当します
  • USB 2 ファームウェアファイルが、USB 3 ファームウェアファイルに対応するハードディスクに移動されました。

既知の問題

  • IDS ラインスキャンでは、GigE uEye CP Rev. 2 モデルで、ピクセルクロックが 60 MHz を超える 2 つの画像間で、ラインが失われることがあります。
  • UI-313xCP Rev. 2:ハードウェアトリガーモードで最小の AOI を使用すると、画像が完全に失われる場合があります。

ステータス:2021-08-27