「2023 年の市場開拓を前向きに捉えています」

AI で新しいことに目を光らせる

景気の行き先は暗く、電力料金が高騰するなかでも、弊社は来年を前向きに捉えています。受注高は依然として好調で、納品能力についてもさまざまな対策を講じたため、向上しています。「計画可能な半導体テクノロジーで、新しいハードウェアプラットフォームをフルスピードで開発・製造しています」と、IDS 業務執行取締役の Jan Hartmann は言います。

2023 年も、企業のモットー「とても簡単です!」が引き続き基本理念となります。「弊社は、『Easy to Use (操作が簡単)』を掲げる IDS エコシステムの助けを借りて、お客様がすばやく簡単にソリューションを見つけられるように支援します。このエコシステムは IDS の 2023 年の重点項目です」と IDS 業務執行取締役 Alexander Lewinsky は説明します。これは、インハウスのソフトウェアパッケージの操作性について特別な注意が払われる、産業用カメラの分野に当てはまります。また、産業用カメラメーカーは人工知能というトレンドのテーマを推し進めています。「IDS では、この重要なテクノロジーをユーザーが簡単に使えるようにして、想定される参入への障壁を排除し、喫緊に必要とされるオートメーションプロセスを使いやすい画像処理コンポーネントで始められるよう支援したいと考えています」と IDS の創立者兼オーナー Jürgen Hartmann は強調します。対応するソリューションから得られる機会は多大なもので、移動手段とスマートシティ環境とスマート農業などの新しい用途分野に完全に結び付けられています。「マーケットプレイスである visionpier では、AI 搭載と非搭載のこうした画像処理ソリューションにアクセスできます」と Jürgen Hartmann は付け加えます。「ソリューションプロバイダーとユーザーは、意見を交換し、ソリューションについて議論して開発や改良を行い、再利用できます」 このようにソリューションを共有し再利用すると、AI の普及の成功に貢献できます。

「私たちは危機から立ち上がって強くなり、市場開発を前向きに捉えています」と Jürgen Hartmann はまとめます。「私たちの優れた強みの 1 つは、さまざまな市場で活躍する大勢のお客様です。これらの市場を知り、シンプルで迅速なソリューションである適切な製品を提供することが、私たちの目標です」そこで将来的には特に、「I for Imaging (画像処理の基本)」を IDS で重要視していきます。USB カメラと AI セクターを含む IDS 製品ポートフォリオ全体の再設計が、この土台となります」

最後に、持続性のテーマも来年の最重要事項となります。これを年間目標にしっかりと組み込み、中でも CO2 排出量をさらに 5% 削減することを目指しています。「長期的には、電力について完全な自給を目指しています」と Jan Hartmann は言います。このような多岐にわたる対策により、来年も優位な地位を確保し、市場の状況に柔軟に対応して、困難さを増す環境においても、ビジョン市場で最適なユーザーエクスペリエンスをお客様に提供できます。