IDS NXT cockpit 2.3 リリースノート
はじめに
本リリースノートは IDS NXT cockpit 2.3 の変更について説明します。本バージョンの IDS NXT cockpit では、Windows 10 バージョン 20H2 をサポートします。
注:IDS NXT cockpit 2.3 を使用して IDS NXT vegas カメラを操作することはできません。IDS NXT vegas モデルの代わりに IDS NXT Cockpit 1.2.4 をご利用ください。
IDS NXT cockpit 2.3.0
新機能および変更された機能
注:バージョン 2.3 では、デフォルトのインストールパスが変更されています。何も変更しなければ、IDS NXT cockpit は "C:\Program Files\IDS\ids_nxt_cockpit" にインストールされます。
IDS NXT cockpit の Crawler アプリケーション
以前は分離されていた Crawler アプリケーション (ホストアプリケーションは PC 上、ビジョンアプリはカメラ上) が、IDS NXT cockpit に完全に統合されました。このため、カメラ上でビジョンアプリを使用する必要がなくなりました。Crawler を IDS NXT cockpit で直接起動して、すべての設定を指定して画像を保存できます。また、Crawler で 1 つ以上の ROI を定義して、分類用のクラス名を付けて保存できまs。
新しい ROI マネージャー
複数の ROI (関心領域) を保存および編集するための、ROI マネージャーが導入されました。ROI マネージャーは、ビジョンアプリ "Classifier" など、ビジョンアプリの IDS NXT フレームワークから利用できます。複数の ROI を定義し、名前を割り当て、ROI のサイズと位置を編集できます。ROI グリッド生成ツールを使用して、ROI を固定グリッド上にすばやく作成できます。さらに、ROI 構成を XML ファイルとしてエクスポートまたはインポートできます。
FTP クライアント
カメラで FTP クライアントを有効にできます。これにより、FTP サーバーへ検出や分類の画像を転送できるようになります。この機能をビジョンアプリで使用するには、カメラのネットワーク設置柄で、FTP クライアント用の対応する設定を指定する必要があります。
FTP クライアントを有効にした場合、ビジョンアプリ "Classifier" または "Object Detector" の設定で FTP サーバーのステータスが表示されます。転送の場合、画像は該当するビジョンアプリの名前を持つサブディレクトリに保存されます。
デジタルズーム
IDS NXT cockpit. に表示された画像を、ズームインまたはズームアウトできるようになりました。ズームされた画像を IDS NXT cockpit での表示に使用でき、カメラ設定での変更はありません。画像を保存すると、ズームされた一部だけでなく、画像全体が保存されます。
ズームされた画像表示では、ROI は作成できないことに注意してください。
SSL 証明書
SSL 証明書 (自己署名または CA 署名) をカメラにアップロードして、ホスト PC とカメラの間で安全な接続を確立することができます。バージョン 2.3 では、IDS NXT cockpit で SSL 証明書をアップロードしたり、現在の証明書を表示したりすることもできるようになりました。
全般的な改善
- [Highlight] タブがビジョンアプリ "Classifier" と "Object Detector" に追加され、結果の表示が改善されました
- ビジョンアプリの結果表示のテキストが拡大され、読みやすくなりました。
- IDS NXT cockpit の動作の改善により、カメラ性能への影響が小さくなるようにしました。
- IDS NXT cockpit でのセットアップと個々のグラフィカル要素を最適化しました。
- カメラの温度が上昇し、警告範囲に達すると、メッセージが表示されます。
既知の問題
ビジョンアプリ "Crawler" が使用できなくなった。 | 独立したビジョンアプリ "Crawler" は IDS NXT cockpit 2.3.0 以上との互換性がなくなり、Crawler アプリケーションは IDS NXT cockpit バージョン 2.3 以降に統合されます。 |
Crawler のアイコンが IDS NXT cockpit に 2 つ表示される。 | IDS NXT cockpit 2.3 にアップデートした後にビジョンアプリ "Crawler" がカメラにまだインストールされていると、Crawler のアイコンが IDS NXT cockpit に 2 つ表示されます。カメラにある以前のビジョンアプリ "Crawler" をアンインストールしてください。 |
画像の反転と ROI 構成ファイル | ROI を作成した後に画像を反転させると、ROI の位置が ROI 構成に正しく保存されません。
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OPC UA Server での、ハイライトされた結果とマルチ ROI | ビジョンアプリがフォーマットされた、または「ハイライト」された結果を使用する場合、ビジョンアプリ OPC UA Server バージョン 1.2.0 が必要です。マルチ ROI 構成も、バージョン 1.2.0 以降でのみサポートされます。 |
IDS NXT cockpit と IDS peak の混在動作 | IDS peak の動作モードが混在している場合、IDS peak または IDS NXT cockpit をアンインストールすると、GUF ファイルの更新が複雑になる可能性があります。アンインストール後、残りのソフトウェアを再インストールして問題を修復してください。 |
IDS NXT OS バージョン 1.0 搭載の IDS NXT カメラ | IDS NXT OS バージョン 1.0 の IDS NXT カメラで、プリスケーラーまたは遅延をハードウェアトリガー設定で指定している場合、これらの設定はその他すべての動作モードにも影響します。
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プリスケーラーとフリーランモードの設定 | プリスケーラーに 1 以外の値を設定した場合、画像はフリーランモードで撮影されなくなります。フリーランモードに切り替える場合は、プリスケーラー値を 1 にリセットします。 |
永久動作での IDS NXT cockpit | 永久動作の場合、IDS NXT cockpit によりメインメモリに過度の負荷が発生します。IDS NXT cockpit をノンストップの永久動作には使用しないでください。 |
フリーランモードでの最大フレームレート | フリーランモードで最大フレームレートに達するには、パフォーマンス上の理由から、IDS NXT cockpit で画像を表示することはできません。 |
ステータス:2021-11-05