IDS NXT 2.5 リリースノート
はじめに
本リリースノートでは、IDS NXT 2.5 リリースの新機能と変更点について説明します。このリリースには以下のコンポーネントが含まれています。
IDS lighthouse 2.5
IDS lighthouse のリリースノートは、IDS lighthouse (https://ids-lighthouse.ai/login/) から直接確認できます。
IDS NXT OS 1.4.0
IDS NXT OS 1.4.0 のリリースノートは、IDS NXT OS 1.4.0 リリースノートで確認できます。
IDS NXT cockpit 2.4.0
本バージョンの IDS NXT cockpit では、Windows 10 64 ビット (バージョン 21H1、20H2、2004、1909) をサポートします。
注:IDS NXT cockpit 2.4 を使用して IDS NXT vegas カメラを操作することはできません。IDS NXT vegas モデルの代わりに DS NXT Cockpit 1.2.4 をご利用ください。
新機能および変更された機能
- 新しいカメラ機能:既存のカメラパラメーターを IDS NXT cockpit 2.4.0 で拡張しました。今後、既存の関数に加えて新しいパラメーターが追加されます (前提条件:IDS NXT OS 1.4.0 以上がカメラにインストールされていること)。具体的には以下の機能です。
- 2x2 および 4x4 ビニング
- ガンマ補正 (拡張ゲイン設定内)
- 新しい「センサー ROI」領域で、センサー上で画像を直接制限できます。これにより、指定された画像の詳細のみが読み出されて処理されるので、メモリ使用量が減少し、処理時間が短縮されます。
- 回転対称の物体をチェックする場合には、ラインスキャンモードを使用します。ラインスキャンモードを使用すると、回転する物体の狭い領域を連続的にキャプチャできます。このような領域をカメラ上で直接結合して、画像を作成します。たとえばラインスキャンモードでテスト検体のシェルを「解除」して、2 次元画像として表示できます。するとビジョンアプリを利用してこの画像をカメラで直接分析できます。
- バックアップ機能により、バックアップを作成してカメラのデータとして保存できます。バックアップファイルを同じ IDS NXT カメラにロードして、インストールしたアプリと構成を他の IDS NXT カメラに転送することもできます。
全般的な改善
- IDS NXT cockpit の連続操作中にメインメモリが過剰にロードされる原因となっていた、メモリリークを修正しました。
- カメラファームウェアのアップデートが高速化されました。
- ビジョンアプリのメモリ使用量が VApp Manager に表示されるようになりました。
- ファイルのアップロードまたはダウンロード中に、グラフィカル インターフェースに進行状況バーが追加されました。
- "." (ドット) を含むファイルパスを使用して画像を保存できないバグを修正しました。
ビジョンアプリ
Object Detector 2.0.4
- Object Detector では 1 つ以上の ROI (関心領域) を定義できます。ROI では、任意の位置にある物体を検出によって特定できます。
- REST インターフェースによる結果出力が調整され、ROI を表現するようになりました。
- ROI の情報が結果の XML ファイルに追加されました。結果の XML ファイルは画像とともに FTP 経由で転送されます。
- CNN (畳み込みニューラルネットワーク) を切り替えた後に不正な結果が生じるバグを修正しました。
Classifier 1.3.10
- カメラ機能「ビニング」向けにビジョンアプリがアップデートされ、ビニングを有効にすると設定済みの ROI がアップデートされるようになりました。
CNN Evaluator 2.4.7
- Microsoft Edge で結果の JSON ファイルをビジョンアプリの Web ページからダウンロードできないバグを修正しました。
OPC UA Server 1.3.0
- 新しいカメラ機能としてビニング、ガンマ補正、センサー ROI、ラインスキャンモードのサポート。前提条件:IDS NXT OS 1.4.0 以上がカメラにインストールされていること。
IDS NXT Vision App Creator 1.4.0
- IDS NXT API がバージョン 2.4.0 にアップデートされ、IDS NXT OS 1.4.0 向けのビジョンアプリをプログラムできるようになりました。
- ビジョンアプリの Web ページのサポートなど、ビジョンアプリとプラグインのテンプレートがアップデートされました。
- ビジョンアプリのソースコードサンプルが GitHub (https://github.com/ids-imaging/ids-nxt-vision-app-examples) から入手できるようになりました。
- バグが修正され、Oracle Virtual Box をバージョン 6.1.20 以上でも使用できるようになりました。
既知の問題
IDS NXT cockpit | ビジョンアプリ "Crawler" が使用できなくなった。 | 独立したビジョンアプリ "Crawler" は IDS NXT cockpit 2.3.0 以上との互換性がなくなり、Crawler アプリケーションは IDS NXT cockpit バージョン 2.3 以降に統合されます。 |
IDS NXT cockpit | Crawler のアイコンが IDS NXT cockpit に 2 つ表示される。 | IDS NXT cockpit 2.3 にアップデートした後にビジョンアプリ "Crawler" がカメラにまだインストールされていると、Crawler のアイコンが IDS NXT cockpit に 2 つ表示されます。カメラにある以前のビジョンアプリ "Crawler" をアンインストールしてください。 |
IDS NXT cockpit | 画像の反転と ROI 構成ファイル | ROI を作成した後に画像を反転させると、ROI の位置が ROI 構成に正しく保存されません。
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IDS NXT cockpit | IDS NXT cockpit と IDS peak の混在動作 | IDS peak の動作モードが混在している場合、IDS peak または IDS NXT cockpit をアンインストールすると、GUF ファイルの更新が複雑になる可能性があります。アンインストール後、残りのソフトウェアを再インストールして問題を修復してください。 |
IDS NXT cockpit | ビジョンアプリと以前の ROI 機能 | ビジョンアプリで以前の ROI 機能を使用している場合、ビニングを切り替えると ROI に不正な位置が表示されることがあります。 |
IDS NXT OS | IDS NXT OS バージョン 1.0 搭載の IDS NXT カメラ | IDS NXT OS バージョン 1.0 の IDS NXT カメラで、プリスケーラーまたは遅延をハードウェアトリガー設定で指定している場合、これらの設定はその他すべての動作モードにも影響します。
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IDS NXT OS | フリーランモードでの最大フレームレート | フリーランモードで最大フレームレートに達するには、パフォーマンス上の理由から、IDS NXT cockpit で画像を表示することはできません。 |
IDS NXT OS | ビジョンアプリとセンサー ROI | まれに、センサー ROI を縮小すると、ビジョンアプリが再起動することがあります。 |
Object Detector | 結果の表示 | 日本語は結果の画像に表示できません。 |
Classifier | 結果の表示 | 日本語は結果の画像に表示できません。 |
OPC UA Server | ビジョンアプリの新規インストール | ビジョンアプリを再インストールした後、「PrepareRecipe」メソッドを 2 回呼び出して、対応するレシピを有効にする必要があります。または、ビジョンアプリを再インストールした後、ビジョンアプリを先に 1 回起動することを推奨します。 |
OPC UA Server | ハイライトの結果 | ビジョンアプリがフォーマットされた、または「ハイライト」された結果を使用する場合、ビジョンアプリ OPC UA Server バージョン 1.2.0 以上が必要です。 |
OPC UA Server | マルチ ROI 構成 | マルチ ROI 構成は OPC UA Server バージョン 1.2.0 以降からサポートされるようになります。 |
GPIO ゲートウェイ | バージョン 2.1.4 では CNN Manager がサポートされない | バージョン 2.1.4 以降では、CNN Manager ビジョンアプリは GPIO Gateway ビジョンアプリとの併用がサポートされなくなりました。 |
CNN Manager | IDS NXT OS 1.1 でサポートされない | CNN Manager ビジョンアプリは IDS NXT OS 1.1 以降では廃止されます。IDS NXT OS 1.1 以上のカメラでは、新たに改良および強化された Classifier ビジョンアプリが CNN manager の代わりとなります。 |
IDS NXT Vision App Creator | IDS NXT Vision App Creator のアップデート | アップデート後、プロジェクトの代替「ソースフォルダー」の設定をリセットする必要があります。 |
IDS NXT Vision App Creator | 仮想マシンのアップデート | アップデート中、仮想マシンが削除され、新しい仮想マシンに置き換えられます。アップデートの前に、ファイルを手動でバックアップして、以前の仮想マシンに保存して今後使用できるようにする必要があります。 |
IDS NXT Vision App Creator | アンインストール | IDS NXT Vision App Creator のインストールに管理者権限は不要です。以前のバージョンを管理者としてインストールしている場合は、コントロールパネルのアンインストールエントリが自動的に削除されないことがあります。[コントロールパネル] の [プログラムと機能] に移動して、以前のバージョンの IDS NXT Vision App Creator をアンインストールしてください。 |
IDS NXT REST インターフェース | 不正な認証の場合の誤った戻り値 | IDS NXT REST インターフェースを介したリクエストに不正な認証を使用すると、リクエストは失敗します。ここでは、対応するエラーコード「401 Unauthorized」に加えて、明確には不正な認証を示さない他のエラーコードも返されます。 このバグは後のバージョンで修正されます。 |
ステータス:2022-02-17