IDS peak 2.4

IDS peak 2.4 リリースノート

はじめに

本リリースノートは IDS peak 2.4 の変更について説明します。このバージョンでは IDS peak comfortSDK に、エッジ強調や IDS lighthouse のニューラルネットワークによる AI 画像分析など、追加機能が導入されています。

IDS peak 2.4

新機能および変更された機能

IDS peak Cockpit

新しい [Inference] ダイアログ

新しい [Inference] ダイアログでは、分類および物体検出向けのニューラルネットワークをロードして実行できます。IDS peak で使用するネットワークを IDS lighthouse からダウンロードしておくことが前提条件です。

オプションとして、IDS peak 2.4 をインストールした後、<IDS peak installation directory>/cnn の下にテスト向けのシンプルな 3 つのニューラルネットワークが配置されます。これらのネットワークはテスト目的でのみ作成され、機能面では保証されません。

  • 分類向け: item_classification.pcla, cats_dogs_classification.pcla
  • 物体検出向け: person_detection.pdet
[Inference] ダイアログ
[Inference] ダイアログ

ROI 機能の修正

ROI 機能が修正され、新たに調整されました。ROI 設定はそれぞれ対応するダイアログで確認できるようになりました。

  • カメラ画像 ROI は [Position and Size] ダイアログで設定します。
  • 自動輝度調整の ROI は [Brightness/frame rate] ダイアログで設定します。
  • 自動ホワイトバランスの ROI は [Color] ダイアログで設定します。
  • オートフォーカスの ROI は [Focus/image sharpness] ダイアログで設定します。
  • 新機能:シャープネス測定の ROI も [Focus/image sharpness] ダイアログで設定します。

その他の修正

  • [Host Functions] ダイアログで、画像のエッジ強調のオプションを有効にできます。
  • シャープネス測定機能が上部のツールバーから [Focus/image sharpness] ダイアログに移動し、シャープネス測定 ROI が追加されました。
[Focus/image sharpness] ダイアログ
[Focus/image sharpness] ダイアログ

IDS peak comfortSDK

  • IDS peak comfortC インターフェースを介して、AI による画像処理を実行できるようになりました。分類および物体検出のニューラルネットワークがサポートされます。IDS peak で使用するネットワークを IDS lighthouse で生成しておくことが前提条件です。
  • エッジ強調の機能が追加されました。
  • シャープネス測定の機能が追加されました。

IDS peak genericSDK

  • .NET バインディングがアップデートされ、.NET Standard 2.0 を使用できるようになりました。.NET バージョンの新しい要件 .NET Framework 4.6.1 以上/.NET Core 2.0 以上 (.NET 5 以上を含む) に注意してください。

IDS peak IPL

  • .NET バインディングがアップデートされ、.NET Standard 2.0 を使用できるようになりました。.NET バージョンの新しい要件 .NET Framework 4.6.1 以上/.NET Core 2.0 以上 (.NET 5 以上を含む) に注意してください。
  • エッジ強調のメソッドが追加されました。
  • 画像処理の新しいメソッドが追加されました。Image:ScaleImage:ScaleInto、および Image:Crop
  • ホットピクセル補正に新しいインプレースメソッドが追加されました。
  • 画像回転および画像ミラーリングの機能が最適化されました。
  • ARMv8 (64 ビット) および ARMv7 Cortex-A/ARMv8 (32 ビット) のレンダラーが最適化されました。

IDS peak AFL

  • C++、.NET Standard 2.0、Python の新しいインターフェースを追加しました。

GEV 転送レイヤー/U3V 転送レイヤー/uEye 転送レイヤー

  • StreamBufferHandlingMode ノードで、[NewestOnly] モードが追加されました。
  • バッファー処理の統計データ向けに、新しい BufferHandlingMonitor カテゴリを追加しました。

全般的な改善

  • バージョン 4.6.1 以上が .NET Framework に必要です。
  • IDS peak で Python 3.11 をサポートするようになりました。Python 3.5 のサポートが終了されました。

既知の問題

  • IDS peak Cockpit を開いた後にネットワークアダプターが追加、削除、アクティブ化または非アクティブ化された場合、IDS peak Cockpit を再起動しないと変更は表示されません。または、左上の更新ボタンをクリックして、Camera Manager のリストを手動で更新できます。
  • LabVIEW では、FindNode() など (IDS peak genericSDK) に使用されるため、テンプレート関数をサポートしません。対応として、FindNodeFindInvalidatedNodeFindInvalidatingNodeFindSelectedNodeFindSelectingNode のすべてのテンプレートは、通常の汎用関数に加えて個別の関数として提供されます。
  • IDS Vision Cockpit を開いた後にネットワークアダプターが追加、削除、アクティブ化または非アクティブ化された場合、IDS Vision Cockpit を再起動しないと変更は表示されません。
  • 複数のカメラが IDS Vision Cockpit のタイルビューで開いている場合、下部にスクロールバーは表示されません。

製品終了

  • IDS Vision Cockpit は廃止され、新しいアプリケーションには推奨されなくなります。本バージョンが最後の配布となります。
  • IDS peak comfortC API の導入により、IDS Software Suite のユーザーは、新しいプログラミング方法 (GenICam など) を習得しなくても、IDS peak にすばやく簡単に切り替えることができます。このため、IDS sherpa 移行ガイドは今後更新されなくなります。IDS peak comfortC API の使用を推奨します。これは IDS peak バージョン 2.0 移行に含まれています。

ステータス:2023-04-03