IDS の 25 年の歩み
「何か新しいものを作り出そうという考え方が、私たち全員にしっかりと根付いています」
1997 年に産業用カメラメーカーとして社員 2 人で創立され、25 年を経た今、感謝の意を込めて弊社の歴史を振り返ります。
ここ 2 年間は世界中の企業に多大な圧力が課せられました。中規模企業の弊社は、いまだに多くの課題を抱えています。世界的な半導体不足と、基本的な電子部品のサプライチェーンの逼迫により、弊社のカメラ生産も影響を受けています。しかし、確かなことが 1 つあります。弊社が幾度となく実証してきたように、弊社はパイオニアとして変化を進んで取り入れます。そこで、弊社の記念となる今年、困難な世界的な経済状況に対して柔軟性と創造性で立ち向かいます。新しいハードウェアプラットフォームの目先の短期的開発、開発焦点の積極的な修正、効果的なサプライヤー管理を打ち立てて、商品を確実に流通させ、現状の影響を低減させていきます。
視覚を持つマシン:新しいことに目を光らせる
弊社の産業用カメラにより、何年にもわたってオートメーションおよびロボティクスの分野における技術的ソリューションに視覚を導入してきました。単なる「マシンビジョン」に加えて、画像を高速かつ高解像度で処理し、プロセスを極めて高速に意思決定、制御、自動化できるインテリジェントな画像処理コンポーネントには特に高い需要があります。これは市場の変化を明確に示しています。今や、ただ使いやすいカメラ技術を開発するだけでは不十分です。アプリケーションがさらに前面に押し出され、顧客のタスクは複雑性を増しています。創立者でビジョナリーである Jürgen Hartmann を中心とする弊社は、人、環境、社会へプラスの影響を与えるイノベーションの開発に対する弊社製品の貢献度をさらに高めるべく集中的に取り組んでいます。
スマートテクノロジー:新たな用途を開拓
「IDS が常に持っているイノベーションのアイデアと、何か新しいものを作り出すという意志は、私たち全員にしっかりと根付いています」と、IDS 業務執行取締役で創立者の息子である Jan Hartmann は言います。将来的に有利な立場を確保し、時代の潮流を把握するためには、先を見据えて新しいテクノロジーに目を光らせることが欠かせません。「人工知能が良い例です。今では誰もが話題にしていますが、このテクノロジーをすでに使用している企業はほとんどありません。AI は、従来の画像処理では一般には処理できないタスクを解決し、まったく新しい応用分野が実現します」と Jan Hartmann は続けます。今後取り組みを強化する新しい領域には、移動手段とスマートシティ、環境とスマート農業などがあります。マシンビジョンのオンラインマーケットプレイスである visionpier により、IDS は、ユーザー (マシンビジョンの経験の有無によらない)、ターンキービジョンソリューションおよびその他多くの用途分野のプロバイダーとの間に仮想的な架け橋となります。ビジネスフォーカスの拡大は、会社として将来的に拡大させるほか、増大する政治社会的な課題に対して直接的にプラスの影響を与えられる業界へ参入する準備を整えることにもなります。
段階的な進展:オーバーズルムから世界へ
1997 年の創立時点から、IDS は大きな進化を遂げていますが、中核部分はいつも同じです。オーバーズルムにある開発および生産拠点には、今ではさまざまな分野の 330 名の従業員が働いています。その他にも世界中に拠点を構えています。ただし、地理的なネットワークも依然として重要です。2020 年、社屋を最新のテクノロジーセンター b39 に移動しましたが、これは拠点にかける熱意の証です。地域のスタートアップ企業や若手のテクノロジーパイオニアとの協力関係も、さらに拡大していく予定です。このように弊社は成長していますが、ファミリー企業として人々や環境への責任を見失わず、生産および配送における持続可能性、ビジネスパートナーへの公平性、ファミリーとしての強い一体感が弊社のアイデンティティの重要な部分であることを誇りに思います。このようなツールを使用し、従業員とパートナーの皆様とともに、将来の方針を定めていきます。創立者の Jürgen Hartmann は次のように述べています。「私たちには、実現できる多くのアイデアがまだあります。それは良いことです」
沿革:地元のヒーローでありながらグローバルでも活躍
社員 2 人の会社から画像処理のパイオニアへ - 当社の歴史を刻むマイルストーン
IDS のデータ
IDS Imaging Development Systems GmbH の設立
Jürgen Hartmann が Armin Vogt と共同で、バーデン=ヴュルテンベルク州オーバーズルム (ド イ ツ ) に て 当 社 を 創 立 し ま し た 。
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1997: IDS Imaging Development Systems GmbH の設立
#Framegrabber #Foundation#1997
Jürgen Hartmann が Armin Vogt と共同で、バーデン=ヴュルテンベルク州オーバーズルム (ド イ ツ ) に て 当 社 を 創 立 し ま し た 。当 初 、ア ナ ロ グ 画 像をデジタル画像に変換するフレームグラバーや PC プラグインカードを中心としていました。
会社の創生期
創立してまもなく、IDS はビデオ圧縮ボード PI-RANHA の第 1 世代を発表しました。
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1998 - 2003: 会社の創生期
#PIRANHA#iGuard#1998-2003
創立してまもなく、IDS はビデオ圧縮ボード PI -RANHA の第 1 世代を発表しました。この製品はその後数年にわたって継続的に最適化されました 。セ キ ュ リ テ ィ 技 術 向 け の デ ジ タ ル ビ デ オ 管 理 ソフトウェア iGuard も発表しました。オーバーズルムにおける新しい社屋は、従業員の増加に伴い、増築されました。
2004: デジタル産業用カメラメーカーへの転換期
オーバーズルムを拠点とする同族企業は、2004 年 4 月、初の USB インターフェース搭載産業用カ メ ラ を 発 表 し ま し た 。
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2004: デジタル産業用カメラメーカーへの転換期
#Industry#USB#2004
オーバーズルムを拠点とする同族企業は、2004 年 4 月、初の USB インターフェース搭載産業用カ メ ラ を 発 表 し ま し た 。「 当 初 我 々 は 、 馬 鹿 に さ れ た ものです」と創立者の Jürgen Hartmann は思い 起こします。「しかし、私たちは USB を産業用途に適したものにしました」 これが発端となり、IDS はこの テクノロジー を高 性 能 デ ジタル 産 業 用 カメ ラに取り入れたパイオニアに仲間入りしました。
2007: オーバーズルムから世界へ
国内市場で成功を収めた IDS Imaging Development Systems GmbH は、国際市場への最初の一 歩 を 踏 み 出しました 。
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2007: オーバーズルムから世界へ
#Woburn#USA#2007
国内市場で成功を収めた IDS Imaging Development Systems GmbH は、国際市場への最初の一 歩 を 踏 み 出しました 。米 国 ボ ストン 近 郊 の ウォバーンに子会社を開設したのです。同時に、当社初のギガビットイーサネット産業用カメラを発表しました。
2010 - 2012: 15 周年を祝う新しい USB 規格
IDS は東京 (日本) にも新たな支店を構え、アジア市場にも参入しました。
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2010 - 2012: 15 周年を祝う新しい USB 規格
#USB3.0#VISION#15years
IDS は東京 (日本) にも新たな支店を構え、アジア市場にも参入しました。その後程なくして、パリ (フランス) にも進出しました。製品については、2011 年、初の USB 3.0 産業用カメラを、産業用画像処理に関する主要なトレードフェアである VISION Stuttgart で公開しました。
2013 - 2016: 初の 3D 産業用カメラと受賞歴を誇る先駆的な取り組み
IDS は産業用カメラメーカーとしての地位を確立しました。常に新たな革新的なアイデアを探し求め、最初の Ensenso 3D カ メラを 2013 年に発表しました。
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2013 - 2016: 初の 3D 産業用カメラと受賞歴を誇る先駆的な取り組み
#Industrialcameras#3D#Innovation
IDS は産業用カメラメーカーとしての地位を確立しました。常に新たな革新的なアイデアを探し求め、最初の Ensenso 3D カメラを 2013 年に発表しました。同年、IDS は英国に進出しました。販売店をロンドン (英国) 近郊のベイジングストークに開設しました。2 年後、ソウル (韓国) にも開設しました。その後まもなく、両店舗は各国の支店となりました。IDS は当初から新たな分野を切り開き、産業用画像処理の分野におけるパイオニアへと瞬く間に登り詰めました。このような先見性から、イノベーション成功に対して TOP 100 Award を受賞し、ドイツの SME セクターにおける最も革新的な企業に数えられました。
2017 - 2019: 「とても簡単です!」
IDS NXT により、同族企業の当社は、ビジョンアプリベースの 画像処理を搭載した新世代のデバイスを投入しました。特筆すべ き は 、A I 搭 載 ソ フトウェ アとの 連 携 に 対 応 して い た ことで す。
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2020: 人工知能 (AI) を搭載した初のカメラシリーズ
創立から 23 年後、大きな飛躍が待ち構えていました。
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2020: 人工知能 (AI) を搭載した初のカメラシリーズ
#IDSNXT#DeepLearning#b39
創立から 23 年後、大きな飛躍が待ち構えていました。IDS NXT プラットフォームで、IDS は AI を搭載したアプリベースの組み込みビジョンシステムを発表しました。ディープラーニング による画像処理への参入を容易にし、あらゆる企業が利用できるようにする製品です。b39イノベーションおよびテクノロジーセ ン タ ー が オ ー バ ーズ ル ム の 創 立 拠 点 に 移 動 し ま し た 。さ ら に 、創 業者の息子 Jan Hartmann が経営陣に参加しました。
2021: IDS が気候中立になり、Vision Channel を開始
「知識は共有すれば増える」。これをモットーに、IDS Vision Channel が 2021 年に開始されまし た。
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2021: IDS が気候中立になり、Vision Channel を開始
#IDSVisionChannel#climateneutral#visionpier
「知識は共有すれば増える」。これをモットーに、IDS Vision Channel が 2021 年に開始されました。定期オンラインイベントや、カレンダーやライブチャットなど の実用的なツールに加えて、IDS はメディアライブラリをお客様 やパートナーに提供しています。このライブラリには過去のセッ ションの録画やその他の専用コンテンツが収録されています。こうした成長とともに、人々や環境への責任も忘れてはいません。ビジネスパートナーや従業員への公平性、ファミリーとしての強い一体感に加えて、持続性もその中に含まれています。IDS は2021 年以降、完全に気候中立な方式を取り入れています。経営陣は Alexander Lewinsky が取り仕切っています。同年、オンラインマーケットプレイス visionpier が設立され、サプライヤーとユーザーをつなぐ場となっています。ユーザーは、画像処理タスク向けの具体的なソリューションにすばやく簡単にアクセスできます。プロバイダーにとっては、すでに実装されているアプリ ケーションのシナジー効果により、貴重な開発時間を節約できま
現在 - 350 名の従業員と今後に向けた多数のアイデア
当社の 25 周年を迎え、従業員数は 350 にまで増加しました
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現在 - 350 名の従業員と今後に向けた多数のアイデア
#25years#HTC#2022
当社の 25 周年を迎え、従業員数は 350 にまで増加しました。当初は 2 名で運営していた会社が中規模企業として評判を得 て、地域にしっかりと根ざすと同時にグローバルにも展開しました。創立当初は、支社はアイントホーヘンの High Tech Campus (略して HTC) に設立されました。IDS は、世界的な半導体不足、基本的な電子部品のサプライチェーンの逼迫、それに伴う納期の遅延などの現在の課題に対して、柔軟性と創造性で立ち向かいます。新しいハードウェアプラットフォームの短期的開発、開発計画の積極的な修正、効果的なサプライヤー管理を打ち立てて、商品を確実に流通させ、全体的な危機の影響を低減させていきます。
今後について
私 た ち に は 、実 現 が 間 に 合 わ な い ほ ど た くさ ん の アイ デ ア が あります」と創立者の Jürgen Hartmann は言い、今後もパイオニアとしての道を切り開き続けるという IDS の野心を裏付けています。
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今後について
#future#pioneer#KI
「 私 た ち に は 、実 現 が 間 に 合 わ な い ほ ど た くさ ん の アイ デ ア が あ ります」と創立者の Jürgen Hartmann は言い、今後もパイオニ アとしての道を切り開き続けるという IDS の野心を裏付けています。広範にわたるカメラポートフォリオを持ち、IDS は今後他の業界への参入を図っています。装置、プラントおよび機械工学、医療技術、農業、物流など、マシンビジョンソリューションはさまざまな業界や場面で使用され、プロセスを高速化、制御、最適化しています。人工知能の登場により、用途の範囲はさらに広がりました。IDS のカメラが、移動手段およびスマートシティ、環境とスマート農業、産業およびオートメーションの分野で、新たな用途の