IDS NXT 3.0 リリースノート
はじめに
本リリースノートでは、IDS NXT 3.0 リリースの新機能と変更点について説明します。このリリースでは以下のコンポーネントがアップデートされています。
IDS lighthouse 3.0
IDS lighthouse のリリースノートは、IDS lighthouse (https://ids-lighthouse.ai/login/) から直接確認できます。
IDS NXT OS 3.0
IDS NXT OS 3.0.0 のリリースノートは、IDS NXT OS 3.0.0 リリースノートで確認できます。
IDS NXT cockpit 3.0
本バージョンの IDS NXT cockpit では、Windows 10 64 ビット (バージョン 22H2) をサポートし、初めて Windows 11 64 ビット (バージョン 22H2) をサポートします。
新機能および変更された機能
- IDS NXT cockpit のユーザーインターフェースが再設計および再構成されました。
- 改訂されたデバイスダッシュボードには、アクティブなビジョンアプリに関する情報と、カメラからのライブ画像が表示されるようになりました。
- IDS NXT cockpit では、カメラ構成をダッシュボードに切り替えてから元に戻すと、最後に開かれたビューがカメラセッションに保存されます。
- 複数のビジョンアプリを同時にアップロードまたはアップデートできるようになりました。
- ビジョンアプリでテスト用に使用するためなど、IDS NXT cockpit でユーザー定義の画像をアップロードできます。このユーザー定義の画像は、以前は REST コマンドを経由しないと設定できませんでした。
- 続けて、IDS NXT cockpit のライブ画像の表示を、特殊機能 (シャープネス) を使用して強化できます。機能はデフォルトで有効です。
- IDS NXT cockpit を介して DNS (ドメイン名サーバー) を設定することもできます。DNS は、以前は REST コマンドを経由しないと設定できませんでした。
全般的な改善
- ファームウェアアップデートのダイアログで、アップデートの詳細を含むログを表示または保存できます。
- マニュアル露出の数値を直接入力できないバグを修正しました。前提条件は IDS NXT OS バージョン > 1.3.0 を使用することです。
- Crawler での ROI (関心領域) の動作が強化され、カメラの ROI の動作に調整されました。
- ROI 生成ツールに表示された値が正しくありませんでした。この問題が修正され、値がカメラの ROI 値と一致するようになりました。
- 0 と 1 の間の小数が誤って丸められていたスライダーのバグを修正しました。
- IP アドレスが検索機能で変更された場合、新しい IP アドレスが正しく保存できないバグを修正しました。
ビジョンアプリ
Classifier 3.0.0
- ビジョンアプリのユーザーインターフェースで、一般用語「ヒートマップ」がより専門的な用語「アテンションマップ」に置き換わりました。この変更は、ビジョンアプリの REST インターフェースにも実装されたため、場合によっては対応する REST 呼び出しをアップデートする必要があります。
- REST インターフェースの構成可能ファイルの識別子が調整されました。
a_cnns
がcnn
、enable_heatmap
がenable_attentionmap
、x_errorthreshold
がerrorthreshold
に名前が変更されました。 - ビジョンアプリのロギングが改良されました。
CNN Evaluator 2.5.1
- ステータス情報を表示するため、構成可能ファイルの代わりに情報要素が使用されるようになりました。さらに、ステータス情報のメッセージがより詳細になりました。
- ビジョンアプリのロギングが改良されました。
Object Detector 2.1.1
- ビジョンアプリのロギングが改良されました。
- 全般的な改善
IDS NXT Vision App Creator 3.0
- バージョン 3.0 以降、オペレーティングシステム Windows 11 64 ビットが初めてサポートされるようになりました。
- IDS NXT API がバージョン 3.0.0 にアップデートされ、IDS NXT OS 3.0.0 向けのビジョンアプリをプログラムできるようになりました。
- TensorFlow lite が IDS NXT SDK ライブラリに統合されました。TensorFlow lite をカメラ向けに個別に構築する必要がなくなり、計算を IDS NXT フレームワークで直接実行できます。
既知の問題
IDS NXT cockpit | バックアップのアップロード | 最大許容バックアップサイズは、アップロード時のカメラの RAM の空き容量に制限されます。 |
IDS NXT cockpit | 最大アクセス数はカメラごとに 3 に制限されます。 | IDS NXT cockpit を介して、最大 3 人のユーザーが同じカメラに同時にアクセスできます。これは自分でプログラミングしたアプリケーションのコンテキストにも当てはまります。 |
IDS NXT cockpit | ビジョンアプリ "Crawler" が使用できなくなった。 | 独立したビジョンアプリ "Crawler" は IDS NXT cockpit 2.3.0 以上との互換性がなくなり、Crawler アプリケーションは IDS NXT cockpit バージョン 2.3 以降に統合されます。IDS NXT cockpit バージョン 2.3.0 以上を使用している場合、ビジョンアプリ "Crawler" がカメラにまだインストールされている場合はこれをアンインストールしてください。 |
IDS NXT cockpit | Crawler のアイコンが IDS NXT cockpit に 2 つ表示される。 | IDS NXT cockpit 2.3 にアップデートした後にビジョンアプリ "Crawler" がカメラにまだインストールされていると、Crawler のアイコンが IDS NXT cockpit に 2 つ表示されます。カメラにある以前のビジョンアプリ "Crawler" をアンインストールしてください。 |
IDS NXT cockpit | IDS NXT cockpit と IDS peak の混在動作 | IDS peak の動作モードが混在している場合、IDS peak または IDS NXT cockpit をアンインストールすると、GUF ファイルの更新が複雑になる可能性があります。アンインストール後、残りのソフトウェアを再インストールして問題を修復してください。 |
IDS NXT cockpit | ビジョンアプリと以前の ROI 機能 (IDS NXT OS < 1.3.0) | ビジョンアプリで以前の ROI 機能を使用している場合、ビニングを切り替えると ROI に不正な位置が表示されることがあります。 |
IDS NXT cockpit | マルチカメラビューアーとビジョンアプリの選択 | マルチカメラビューアーでカメラにビジョンアプリを選択済みで、その後新しいビジョンアプリをこのカメラにインストールした、またはビジョンアプリを削除した場合、マルチカメラビューアーでのビジョンアプリの選択がリセットされます。
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IDS NXT cockpit | フリーランモードでの最大フレームレート | フリーランモードで最大フレームレートに達するには、パフォーマンス上の理由から、IDS NXT cockpit で画像を表示することはできません。 |
ビジョンアプリ | ビジョンアプリがクラッシュしました | ビジョンアプリがクラッシュした場合、再起動するには以下のオプションがあります。
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Object Detector | 結果の出力 | 日本語は結果の画像に表示できません。 |
Classifier | 結果の出力 | 日本語は結果の画像に表示できません。 |
Classifier | アテンションマップ付きのネットワーク | 特定のケースで分類結果に大きな違いがあり、それは異なるネットワークアーキテクチャに起因している可能性が高いことがわかっています。アテンションマップ付きのネットワークを使用すると、アテンションマップのないネットワークとは異なる結果が得られます。この違いは、異なるネットワークアーキテクチャをトレーニングに使用していることが原因です。量産向けには、アテンションマップのないネットワークの使用を推奨します。 |
OPC UA Server | ビジョンアプリの新規インストール | ビジョンアプリを再インストールした後、「PrepareRecipe」メソッドを 2 回呼び出して、対応するレシピを有効にする必要があります。または、ビジョンアプリを再インストールした後、ビジョンアプリを先に 1 回起動することを推奨します。 |
IDS NXT Vision App Creator | IDS NXT Vision App Creator のアップデート | アップデート後、プロジェクトの代替「ソースフォルダー」の設定をリセットする必要があります。 |
IDS NXT Vision App Creator | 仮想マシンのアップデート | アップデート中、仮想マシンが削除され、新しい仮想マシンに置き換えられます。アップデートの前に、ファイルを手動でバックアップして、以前の仮想マシンに保存して今後使用できるようにする必要があります。 |
IDS NXT Vision App Creator | アンインストール | IDS NXT Vision App Creator のインストールに管理者権限は不要です。以前のバージョンを管理者としてインストールしている場合は、コントロールパネルのアンインストールエントリが自動的に削除されないことがあります。[コントロールパネル] の [プログラムと機能] に移動して、以前のバージョンの IDS NXT Vision App Creator をアンインストールしてください。 |
ステータス:2023-02-09