IDS peak 2.7

IDS peak 2.7 リリースノート

はじめに

これらのリリースノートでは、IDS peak 2.7 における変更点を説明します。GigE uEye+ カメラ (GV モデル) および uEye カメラ (UI モデル) には再接続機能と、uEye 転送レイヤーにおける I2C サポートが導入されています。IDS peak Cockpit のカメラマネージャーが修正され、新しい機能が追加されました。

IDS peak 2.7.1

全般的な改善

  • .NET がインストールされていないと CMAKE が使用できない問題を修正しました。
  • 使用されたシステムとカメラ構成に関する情報を保存する、サポートツールの最初のバージョン。この情報を IDS に送信して、エラー処理を容易にすることができます。
  • "ids_deviceupdate" ツールの内部的な改善。
  • GenICam モジュールおよび関連する更新されたライセンス期間のアップデート。
  • .NET ライブラリ (dll) の欠如していた署名を追加しました。

ステータス: 2024-02-14

IDS peak 2.7

新機能および変更された機能

IDS peak 2.7 以降、電圧の問題などによって物理的な接続が切断されて復元された場合、GigE Vision カメラ (GV モデル) 向けまたは uEye 転送レイヤー (UI モデル) を介した自動再接続機能を利用できます。再接続機能を有効にすると、カメラは自動的に再度開かれます。カメラが起動したときに UserSet をロードするように設定している場合、カメラの以前のステータスも復元されます。

カメラへの接続が切断された場合のプロセス例:

接続切断
接続切断

カメラへの接続が復元された場合のプロセス例:

再接続
再接続

IDS peak Cockpit

カメラマネージャーが修正され、強化されました。カメラリストのパフォーマンスが向上し、複数のカメラを使用する用途でもすばやく概要を取得できます。さらに、以前はエキスパートビューでのみ使用できた機能が、基本ビューにも追加されました。

新機能のコンテキストメニューでは、各カメラにアクセスしてカメラのオープン/クローズ、または XML 情報の保存を実行できます。

IDS peak comfortSDK

  • 再接続機能を使用するため、IDS peak comfortC に新しい関数呼び出しと、接続損失 (DeviceDisconnected) および再接続 (DeviceReconnected) に対応する通知、新しいカメラ (DeviceFound) および損失したカメラ (DeviceLost) の通知が実装されました。
  • 超過してはならないゲインの最大値を定義できます(IDS peak AFL がこの制御に使用されます)。

IDS peak genericSDK

  • 再接続機能を使用するため、IDS peak genericSDK に新しい関数呼び出しが実装され、接続損失 (DeviceDisconnected) および再接続 (DeviceReconnected) のための新しいコールバックが DeviceManager に追加されました。

IDS peak AFL (Auto Feature Library)

  • ゲインの最大値が IDS peak AFL の輝度制御 (PEAK_AFL_CONTROLLER_TYPE_BRIGHTNESS) に追加されました。

GEV 転送レイヤー/U3V 転送レイヤー/uEye 転送レイヤー

  • 再接続機能向けに、転送レイヤーの [System] モジュールに以下のカテゴリが新たに導入されました。ReconnectControl.
  • ReconnectControl に、以前は SystemControl にあったノード ReconnectEnable および RegisteredReconnectEventsCount が含まれます。ノード ReconnectRemoteDeviceAcquisitionRestartEnable および ReconnectRemoteDeviceConfigurationRestoreEnable は新規です。
  • [LocalDevice] モジュールでは、ReconnectMonitor カテゴリの IsReconnectEnabled ノードの名前が ReconnectActive に変更されました。RemoteDeviceConnected ノードが追加されました。
  • [DataStream] モジュールでは、ノード IncompleteFramesPacketError および IncompleteFramesBufferOverflowStreamMonitor カテゴリに追加されました。
  • I2CControl を uEye 転送レイヤーを介して使用し、USB uEye LE、USB 3 uEye LE、uEye LE USB 3.1、および GigE uEye LE カメラファミリーの I2C 機能を使用できるようになしました。
  • ノード DeviceLinkSpeed および DeviceReset を、uEye 転送レイヤーを介して UI モデルに使用できます。

対応するノードの詳細は IDS peak のマニュアルを参照してください。

全般的な改善

  • Windows セットアップの一部として IDS peak genericSDK が、バージョン 2.7 以降、よりきめ細かく分割されました。例えば、IDS peak AFL (自動機能向けの開発ライブラリ) などのコンポーネントを完全に選択解除したり、Python や .NET などのプログラミング言語のバインディングを意図的に選択または選択解除したりすることができます。
    この変更により、新バージョンをインストールする前に IDS peak の以前のバージョンを完全にアンインストールする必要があります。セットアップ時に旧バージョンが自動的に検出され、旧バージョンをアンインストールするよう求めるメッセージが表示されます。
  • 自動ホワイトバランス (BalanceWhiteAuto) の ROI (関心領域) に設定する値が正しくなくなるバグが修正されました。
  • 「ids_devicepassword」ツールのバグが修正されました。

既知の問題

既知の問題の一覧は、Windows および Linux それぞれの ReadMe ファイルをご覧ください。

ステータス:2024-01-02