

変化するピクセルのみを検出するカメラ
静止情報は無視され、動作はデジタルでキャプチャされます
従来の産業用カメラは完全なメガピクセル画像データを生成しますが、uEye EVSは各センサーピクセルのコントラストの変化のみを認識します。これらの変化は独立したイベントとしてリアルタイムで転送され、静止データは完全に省略されます。

イベントベースのビジョンセンサー(EVS)は、SonyとPropheseeが開発しました。
Sony Prophesee IMX636
少し変わったセンサー
独自のイベントベースのセンサー技術により、いつ、どこで、どのように、といった画像内の必要な動きのみを捉えます。つまり、各ピクセルは高感度な動作検出器として機能します。
- 1280 x 720 非同期インテリジェントピクセル
- 最大40mluxの光感度、120dBのHDR
- 時間分解能1μsのシーン制御イベント
- 可変データ量(イメージベースのセンサーの10分の1から1000分の1)
特長と用途
極めて高速なプロセスの検出
時間分解能、すなわち2つの連続したピクセルイベント間の最小測定可能な時間差は100µs未満です。つまり、どんなに速い動きでも、1万FPS以上のイメージベースのフレームレートでモーションブラーなしにキャプチャできるということです。その結果、画像間の「死角」がなくなります。
アプリケーション例:
- 高速カウント
- 振動周波数と振動パターンの分析
- 微細な動きのダイナミクスを分析するためのスーパースローモーション
非常に広いダイナミックレンジ
暗闇の中でも見えます!uEye EVSは、ほとんど光のない状態でも結果を保証します。Sony IMX636のピクセル技術により、0.08ルクスからでもコントラストの変化を認識できます。高光値の対数処理により、非常に明るいシーンでもイメージベースのセンサーを上回る感度を実現します。
アプリケーション例:
- 複雑な照明状況でのプロセスモニタリング
- HDR運転アシストシステム
- 「画像+イベント」、RGBとEVSカメラの同期により、照明条件が悪い場合や高速走行時でも鮮明な画像を実現
RAWデータではなく結果
人間の目から着想を得たソニーとPropheseeのニューロモーフィックセンサー技術は、ピクセルの動きのみを捉え、座標とタイムスタンプとともにこのデータを転送します。各ピクセルの輝度値ではなく、使用可能な結果が直接取得できます。
アプリケーション例:
- 移動物体の追跡
- 微細な粒子の動きの分析
効率的なデータ処理
変化のみがキャプチャされ、静止領域は無視されるため、イメージベースのカメラと比較して処理されるデータ量が大幅に削減されます。これにより、メモリと演算時間を節約できます。
アプリケーション例:
- ネイティブモーションセグメンテーションによる組み込みモーション解析
- 継続的な交通データ取得
イベントベースのカメラモデルをご覧ください

uEye XCP-E:
IDS 最小ハウジングのイベントベース産業用カメラ
- コンパクトな亜鉛ダイキャストハウジング(29×29×17 mm)
- 標準レンズ用の C マウントアダプター
- ねじ込み式 USB micro B 接続による安定したホールド
- USB または I/O コネクターで柔軟に電源供給

uEye XLS-E:
組み込みアプリケーション向けイベントベースのボードレベルカメラ
- 超小型ボードレベルカメラ(29 × 29 × 7 mm)
- レンズホルダーに直接取り付けられるほど小さなサイズ
- Micro-Bコネクター付き超高速USB3カメラ
- C/CSまたはSマウントレンズホルダー付きまたは無しで利用可能
- 最小限の発熱

「イベントベースカメラは、マイクロ秒単位の驚異的な時間分解能を実現しており、動きの激しいシーンに最適です。イメージベースのセンサーでは不可避な情報の損失を伴わず、高速の物体の動きを捉えるために最高の条件を備えています。」